繁殖屋廃業で 取り残された子達
続き
シーズー ♀ 2010. 6. 26生まれ
名前 いち
病院で診察待ちの間
クレートの中で 吠えて止まらないので
出して抱っこしてみた
手足をバタつかせて
不安でたまらなさそうにしていたので
声をかけながら ギューッと抱き締める
すると
やっと 落ち着いて鳴きやんだ
まだまだ この子たちの頭の中は
混乱してるんだろうねぇ![ショボーン]()
![ショボーン](http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
いち
体重 5.9kg
血液検査 大きな異常は無し
フィラリア(ー)
体中 腫瘍だらけ、、、
歯もボロボロ
この子も 普通の生活で体調を整えながら
避妊手術、乳腺腫瘍摘出術、
抜歯、歯石取り 来月に予約します
シーズー ♀ 2004. 12. 9 生まれ
名前 のばら
一見、この塊が何なのか分からない状態
トリミングしてくれた オーナーから聞くと
とにかく 酷かった、、と
うんちや 汚い毛の塊が
ガチガチに固まったまま
開いた目に張り付き まぶたを閉じることもできないままになってた
少しずつ
少しずつ
眼球にこびりついた 毛やうんちを 取り除いていった
両目とも 失明していて
取り除いても 瞬きもできなくなってた
目薬で洗い流して
度々点眼し
やっと まぶたを閉じれるようになった、と
両目が見えないからか
ほとんど 動かない
水の置場所もまだ、分からないから
オーナーが数時間おきに 注射器で水を飲ませてくれてる
体重 5.5kg
狭いケージに閉じ込めたまま
大量の餌だけやってたんだろう
体に一切の筋肉はなく
血液検査の結果は 高脂血症気味だと
フードの量を減らし
少しダイエットさせなきゃ
フィラリア(ー)
驚いたことに、乳腺腫瘍はない
耳の汚れが酷く
耳道に 小さな腫瘍が ポツポツと、、、
手術で取れるといいが。。。
とりあえず、ダイエットしながら
今後の手術をどこまでやるのかなど
獣医師と話し合っていきます
一番高齢の16歳
16年間
繁殖の為だけに生かされてきた
やっと
解放されたのに
見えない 外の世界が
怖くて動けない
この子が生きてくこれからを
「楽しい」
「嬉しい」
で いっぱいにしてあげたい
フワフワのベッドを知らなかった いち
オーナー宅で
ベッドで眠る心地よさを覚えたよ
いち
心のケアをやりながら
来月の手術に備えます
平行して
家族募集も開始します!
商売道具じゃない!
命として尊厳され 愛される日々を。。。
ダックス ♀ 2008 . 7.2生まれ
名前 あつ
おとなしく 吠えない、と聞いていた
吠えない のではなく
吠えたくても
声が出せなかったんだろう
頬には 大きな穴が開き
骨が見えていた
どれ程の激痛に耐えてきたのか
それでも この子は
小さく尻尾を振り
甘える
その姿に 悲しくなる
フィラリア(ー)
血液検査 大きな異常無し
乳腺腫瘍は無し
陰部からの出血が 生理なのか
子宮蓄膿症の出血なのか不明だが
明らかに 元気が無くなってきてることと
口元からの感染症が怖いから
緊急に手術をすることになった
歯は全て悪かったので抜歯
避妊手術
頬の穴は引っ張って 縫い合わせようと先生は言っていたが
感染症があり 今は塞ぐことが出来ず
消毒をしないといけないことと
穴が大きく、皮膚が癒着していて
引っ張っても 穴が閉じそうではない、と
手術中の 様子を動画で見せてくれた
![注意](http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
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![注意](http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
ひとまず、穴が開いたまま
数日は 消毒をして点滴をしながら
様子を見てくれてる
今後、どうするか、、、先生と話し合い
穴を塞ぐことが出来ないなら
繋がってる部分を切り
切開した部分の粘膜を皮膚と縫い合わせ
右側だけ 口が裂けたような 状態にするしかないかな
歯茎も露になるし
見た目も気持ち悪いかもしれない
でも、この子が感染症や 激痛から解放され
ご飯も食べれるなら
見た目がどうなろうと 問題ない
12年間
耐えて生きてきた
元気で生きてさえいられれば
年齢や見た目で 犬を選ばない 家族と
出会えるチャンスが巡ってくるかもしれない
あつ
元気に帰っておいで
そして
これからは たくさん 笑おう
今週中に状態を見ながら頬の再手術です
マルチーズ ♀ 2007. 5.28 生まれ
名前 イブ
体重 5kg
フィラリア(ー)
血液検査 若干貧血は見られるが
そこまで大きな異常は無し
人が大好きな子で
パピヨンと この子は
比較的 他の子達より元気に動き回ってるように見えた
両方の耳が腫瘍で塞がっていて
このままでは 外耳炎が悪化していくから
耳道切除の手術が必要になる
この腫瘍が 耳のどの辺りまであるのか
それはCTを 撮らないと 分からない
脇の辺りから
陰部付近まで
お腹全体に乳腺腫瘍が点在し
首、背中辺りにもしこりがある
歯もボロボロだし
数回に分けて 手術が必要だねぇと
先生と話ながら
このまま入院させて 詳しく検査をして
問題なければ 乳腺腫瘍摘出と
避妊手術、抜歯まで やる予定だった
。。。が
突然 激しい咳き込みをしだして
夜9時ごろには
呼吸も荒くなり 酸素室へ
エコーやレントゲンなど
詳しく検査したところ
肺炎 もしくは 肺水腫の可能性がある、と
先生がずっと付きっきりで治療してくれて
何とか 翌日には呼吸は落ち着き
ご飯も食べれるように なった
イブが 今 どういう状態なのか、を
説明してもらった
心不全
僧帽弁閉鎖不全症
などが原因で引き起こす 病気
肺水腫になっているのだろう、と
出来うる治療を全て行ってもらい、今は落ち着いていている イブ
しかし、かなり心臓が悪いから
麻酔のリスクを考えると手術は危険
あちこち 治療してやりたいのに
出来ない
早く治療が開始出来てれば
心臓もそこまで悪くなかったかも、、
考えると悔しくなる
そして
肺水腫まで併発してしまった犬の置かれている状況を説明されて
愕然とした
「一度 肺水腫になった犬の平均寿命は
薬を 服用させたとしても
9ヶ月と言われています」と、、、
撫でられることが大好きなイブ
呼吸状態が改善し退院しても
また、数日後には 肺に水が溜まる子もいるらしい
症状が悪化する度に
薬の量は増えていき
抑えられなくなる
残された時間を 有効に 使いたいから
この子にとって どうしてやることがベストなのかを考えるために
気持ちを切り替えないといけないのに
気持ちが付いていけない
ずっとずっと
道具だった この子たち
抱っこも
散歩も
お出掛けも
自然がいっぱいの 外を
体全部で感じて
愛されて
守られて生きてく喜びを
普通に飼われている他の犬のように
この子たちにも
そんな毎日を 与えたい
土の上をおもいっきり走らせてあげたい
抱かれて眠る安心感を。。。
私たちにできること。。。
余命なんて 知る由もなく
ただ 目の前にある 今 を
懸命に生きてる動物たちに
寄り添い
諦めないこと
尊い命に向き合い
そのときに 出来る ベストを
相談しながらやっていきます